キンデルダイク-エルスハウトの風車群(オランダ王国)

『のどかな世界遺産』

みなさま、こんにちは!ピースボートセンターふくおかの讃井悠介(さんこん)です。(自己紹介ページはこちら

今日ご紹介する世界遺産は、オランダにある、キンデルダイクエルスハウトの風車群です。

僕は子どもの頃から、オランダの風車に憧れていました。

僕が住む九州の長崎県にはハウステンボスというテーマパークがあります。

小学低学年の頃だったと思うんですが、ハウステンボスに家族で行った際に風になびく風車を見てかっこいいと感じて、オランダという国に沢山風車があることを知りました。

いつか見てみたいと長年思っていました。


13年前の初めての地球一周クルーズ。

僕は離脱(一旦船を下船して自分の行きたい場所に行って、再度どこかの寄港地で合流すること)して、地球一周の船旅のコースには入ってなかったオランダを目指しました。

ピースボートクルーズでもよく寄港するオランダの首都アムステルダム。

アムステルダムも街に運河が張り巡らされていて、水と共に生きているオランダの生活が垣間見られます。


このアムステルダムから約10kmにロッテルダムという町があります。そこからさらに13kmほど離れた場所に19基の風車が並んでいます。

ここが世界遺産に登録されたキンデルダイクエルスハウトの風車群の一帯です。

『国内最多の風車群』


かつてはオランダ国内に約1万基があったそうですが、今は約1000基まで減りました。

実はこの19基並んでいる風景が、オランダの中で一番多い数なのです。

オランダは正式な国名を「ネーデルランド」と言います。これは「低い土地」という意味です。国土の4分の1が海面より低い土地なのです。

オランダでは長く水害が続いていました。土地を確保する為に、13世紀頃から堤防を築き、干拓が行われていました。10世紀頃からは風車を利用して干拓が行われました。

この風車はイランで生まれ、ヨーロッパへ広がっていきました。

風車は低い土地から高い土地に水を運ぶだけではなく、羽根の角度により結婚や出産などのお祝い事や、葬式などの不幸を現していたりします。

風車の内部の様子です。しっかりした家です!

『未来を示す風車』


産業革命後ほとんどの風車は撤去されましたが、今は風力発電用の風車など、また各地に作られています。今も昔も人々を助けてくれる風車。

次は私たちに何を運んでくれるのでしょうか。明るい未来でしょうか、それとも


ピースボートセンターふくおか 讃井悠介(さんこん)