みなさま、こんにちは!ピースボートセンターふくおかの讃井悠介(さんこん)です。
今回ご紹介する世界遺産は「アドリア海の真珠」クロアチアのドブロブニク旧市街です。
クルーズ業界でも人気のアドリア海クルーズ。ピースボートでも人気のこの街を紹介していきます!
圧倒的な美しさのドブロブニク
ピースボートクルーズでは、2022年夏の地球一周クルーズ112回クルーズで寄港予定です。
オレンジと青に癒されよう
この美しい街並みは、世界遺産登録の始まった翌年の1979年に登録されました。
中世から自治を持ちながら、海上交易で栄えました。
この町は、当時最西端の公衆衛生や上下水道が整備されていました。
また、町にあるフランシスコ会修道院内には、1317年に開業したヨーロっパでは3番目に古い薬局があり、現在も営業を続けています。
一周約2kmの高い城壁に囲まれた旧市街は、街の西側のピレ門から入ると、そこから一直線にメインストリートのプラツァ通りが続きます。
通りに降りるとお土産屋、レストラン、カフェが並び賑わいます。
また城壁へ上がる入口もあります。
この城壁は最も高い所は、25mもあります。
城壁の途中には、ミンチェタ要塞などの見どころもあります。
城壁からの眺めは、絶対見て欲しいです。
外壁は一周1時間ほど、ゆっくり歩いて2時間。
オレンジ色の屋根、そして真っ青なアドリア海の美しさに魅了されてください。
城壁に上がるのは有料ですが、必ず行くべきスポットです。
真珠の内部
大理石の地面・壁に囲まれた旧市街の内部も、歩いてくださいね。
ドブロブニクでも最も古い歴史のある旧港。
多くの船を見送りだしてきました。
新鮮な魚介類を提供するレストランもあります。
他にも、ドミニコ会修道院は、様々な建築様式を取り入れた内部は、宗教美術館になっています。
ドブロブニクの守護聖人を祀る聖ブラホ教会。
ピレ門から入ると一番奥に位置する大聖堂。現在の建物は17世紀にバロック様式で再建されたものです。
ドブロブニクは、昼間の風景は映えて素晴らしいですが、日が暮れ始めてからも楽しみがあります。
町中にはガス灯が灯り始めます。
夕日が大理石の地面を照らします。
そして神秘的な空間の完成です。
瓦礫からの復活
この真珠のような空間を作り上げたのは誰なんでしょうか。
答えは市民です。
戦乱や大地震で街が壊れても、市民が自由と繁栄の象徴であるこの街並みを再建しました。
かつてユーゴスラビア連邦からの独立を宣言した1991年、この美しい街がまさかの攻撃の的にされ、2000発もの砲弾が街を襲い壊滅的な被害に遭いました。
その際に世界遺産だった街は「危機遺産」に登録されます。
しかしこれまでと同様、市民が力を合わせ破壊前の石材を使い、彫刻なども寸分も狂いもなく修復されました。
危機遺産を脱したのは、わずか3年後。
綺麗なオレンジ色の屋根を見ると、濃い色のものと薄い色のものが混ざっています。
これは、かつての内戦時に壊れ新しくしたものと、壊れず当時のままのものが混ざっているからです。
この世界遺産の街を守り抜いた人々が今も生活しています。
ドブロブニクの中にある「明と暗」。
アドリア海の真珠は、これからも輝いていくでしょう。