
みなさま、こんにちは!ピースボートセンターふくおかの讃井悠介(さんこん)です。
『一生に一度は見ておきたい』
今回ご紹介する世界遺産は、1000以上ある世界遺産の中でも世界中から人気のあるスペイン・バルセロナの中心サグラダ・ファミリアです。
ピースボートクルーズで巡るヨーロッパの街並みの中でも、多くの参加者を魅了する場所として挙げられます。
アントニ・ガウディの作品群の1つとして、世界遺産に登録されています。
ガウディは、バルセロナで花開いた芸術様式モデルニスモを代表とする建築家。
モデルニスモは曲線や過剰な装飾が特徴です。
『街のシンボルは建設中』
1882年に建設が始まったサグラダ・ファミリア。
ガウディが建設に携わり始めたのは31歳、着工から1年後のことでした。
彼は1926年に交通事故でこの世を去るまで、設計に明け暮れました。
設計図はなく、全体像はガウディの頭の中にありました。建築のイメージはガウディのスケッチで伝えていたと言われます。
『実は福岡にも関係がある?!』
複雑な建築は、ガウディ没後に完成までを目指す建築家を悩ませました。
設計図がなく、また残されていた資料も内戦時に失われました。
ガウディが残した僅かな資料などから、建築家がガウディの考えを読み取りながら建設を続けています。
2013年からは福岡市出身の外尾悦郎氏が主任彫刻家になり、完成を目指しています。
近年は3Dの技術も進み、また費用面では観光客の増加によって、バルセロナ市が掲げた目標のガウディ没後の100年にあたる2026年に完成すると言われています。
『完成させる為に中に入ろう!』
サグラダ・ファミリアは、「聖家族贖罪(しょくざい)聖堂」と言います。
ラテン語でサグラダは「聖なる」、ファミリアは「家族」。
サグラダ・ファミリアは信者からの寄付などで財源を賄う贖罪教会です。
かつて度々資金不足に陥り、建設がストップになったこともありました。
今は観光客が溢れかえって、毎日入場の大行列です。
しかし、その入場料がまたこの教会を完成に導きます。
『彫刻にご注目あれ』
ついつい有名な外観で写真を収めてしまいますが、注目は彫刻です!
技術の粋と彫刻家の想いが詰まったこの部分こそ、必ず見ていただきたです。
完成すると街のどこからで見える大きな、18本の塔が聳え鍵盤やパイプオルガンを現し、教会全体が「楽器」になると言われています。
早く世界に平和の音を奏でて欲しいですね。