教えてカッキーさん!PBV災害支援センター~人こそが人を支援できるということ~

こんにちは~!ピースボート福岡のみしょーです😊

先日突然福岡ピーセンに現れたカッキーさん・・・ベストには「PBV」の文字。
な、何者?!と最初は思ったのですが、、(久々の来訪者にビックリしたんです、ごめんなさい😂())

なんと、現在ピースボート災害支援センター(通称:PBV)として、熊本県で活動しているとのこと!!

災害支援・・・。コロナ禍でさらに大変とは聞いているものの、なかなか現地に入っているスタッフに話を聞けるチャンスはないと思い、昨年の豪雨災害や現在の活動状況についてインタビューさせていただきました!

PBVスタッフ:カッキーさんプロフィールテキストが入ります。

最初に地球一周したのは18歳の時、なんと2002年の第40回クルーズ!!大学に入ったものの、なんだか違う…と辞めた後にピースボートに乗船。
そこからはピースボートスタッフとして、長年各地のピースボートセンターでたくさんのボランティアスタッフを地球一周へと送り出してきました。

その後、一時ピースボートスタッフから離れていましたが、2011年の東日本大震災の際に、災害支援実施為の手が欲しいと耳に入り、手伝いを始めたのをきっかけに、この10年ほどはずっとPBVスタッフとして災害支援活動を続けています。

ちなみに東日本大震災の被災地の一つ、宮城県石巻市と女川町での現地に行っての活動は、2年間関わっていました。

PBVって?

ピースボートはNGO(国際支援・国際協力をする団体)ですが、その中でもたくさんのプロジェクトがあります。

NGOだし、海外の支援が多いのでは?とお思いの方もいるかもしれませんが、ピースボートの災害支援は1995年の阪神・淡路大震災に始まり、国内外問わず支援をおこなっています。

20114月からは、ピースボートで災害支援を継続して行うために別法人を設立しました。それがこのPBVです。

20207月豪雨の後、現場は…

災害後は必要に応じて避難所や災害ボランティアセンター(以下災害VC)等、被災した人を支援する為に様々な取り組みが行われます。7月の豪雨後、1か月後くらいに現地からの要請がありPBVも被災地入りしています。

どこが避難所になる?

一般的にはそれぞれの市区町村ごとに、学校や公的施設に避難所が設置されますが、今回支援に入った球磨村では村内に避難所を開設出来る場所が少なかったので多良木町等別の町に避難所を設置する事になりました。

PBVは多良木町に廃校を利用して設置された避難所に支援に入っていました。

避難者の方は体育館や廃校内に、スタッフは同じ敷地内にある別の建物に寝泊まりをしていました。

現在も避難所はある?

豪雨から約4か月後、昨年の10月末で避難所は閉所しました。

ですがその後、人吉市社会福祉協議会からの要請を受けて、127日から人吉市災害VCの運営支援を2名のPBVスタッフで行っています。また、被災した公民館や集会所に様々な備品を提供する事で、地域のコミュニティ再生のお手伝いも行っています。

避難所がなくなったら困る人がいるのでは…?

そうならないようにサポートしていくのも自分達の役割の一つだと思っています。被災された方は、災害発生後からご自身の生活の場を探す事になります。

主な移動先▼

・親戚や知人の家に行く人
建設型の仮設住宅や、みなし仮設と呼ばれる既存の賃貸住宅等を仮設住宅として利用している人
自宅の1階のみ被災してしまったので、2階を整えて生活をしながら、1階の片づけをしていく人

色々なパターンがあります。

仮設住宅に入るには?

申請の窓口は役場が一般的です。仮設住宅が出来る場所や、実際にどこに入れるか、行った先に顔見知りがいない等新しい環境に不安を抱えている人も多いです。

現在の人吉市の被害状況

実は結構いい温泉地がたくさんある人吉市!

主要な観光ホテル等のほとんどが被災してしまい全て再開するまではもう少し時間がかかりそうです。

そして被災直後からもそうですが、浸水してしまい泥等が家の中に残ってしまっている方等からの相談もまだまだ寄せられている状態です。

その一つ一つ、住民の方から要請があれば、泥のかき出しやお家の片付け等のお手伝いにボランティアが支援に入れるような調整を行っています。

緊急事態宣言が出されていた期間はボランティア募集が出来なかったので、自分達でも作業に入りました。とても地道な作業ですが、いまもここで生きる人たちがいます。

人の手がないとできないことなんです。
まさに人こそが人を支援できるということ。

PBVスタッフの活動

人吉市の社会福祉協議会が運営している、人吉市災害VCが被災者支援に対してよりよく機能していく為に、他の運営者との協議や調整をしています。ボランティアの人達が被災者のニーズに沿った活動が出来るような事前の調整をしているというイメージです。

発災間もない時期に1000人近くのボランティアが参加した事もありましたが、昨年末には100/日ほど、最近では3040人の方が週末にボランティアに来てくださっています。

ボランティアに参加する人の考えや経験等も様々なので、事前にセンターとしてのスタンスや大事にしたい事、具体的な依頼内容等を伝え支援に当たってもらっています。

災害支援の難しいところは?

災害があってすぐは報道もたくさんあるので、ボランティア希望の方も多いです。ですが時間が経って、報道など人の目に触れる機会が少なくなると、やはり支援の手は減っていきます。

どのくらいの報道がされているか、地元の災害VC等からどのくらい情報発信されているかによって、どれだけの支援が集まるかは全然違うというのが実際のところなんです。

今回は特に感染症対策との兼ね合いでこれまで以上に支援の手が限られている中でどうやって進めて行くのか等難しさを感じています。

単純にボランティアの人数で考えると、今は1000人・2000人が一度に必要という事はありませんが、全く必要ないというわけでもありません。一度に沢山受け入れる体制から細く長く支援を続けていけるような体制が必要です。

ボランティア募集要項は?短期でも行ける?

社会福祉協議会が設置する災害VC1日毎にボランティアを募集するのが一般的です。活動内容は泥取り作業や、お家の片付け等の作業が多いです。

人吉市では週末土日のみで熊本県内の方に限り募集をしていましたが、毎週土日のボランティア募集は228日でおわりました。これ以降は住民の方から相談がきたら都度募集となる予定です!

募集はどこである?

現在、人吉市に関しては人吉市災害復興VCが募集をかけています。運営主体の人吉市社会福祉協議会のwebサイトやFacebookで確認をしてくださいね。※現在は主に熊本県内在住の方のみの募集となっています。

所要時間は?

社会福祉協議会が運営する災害VCだと、8:309時〜16,17時ごろ解散になることが多いですよ~!
どんな作業になるのかは、都度募集要項みてくださいね^^

現地に行けないけど支援したい!

東日本大震災から間もなく10年が経とうとしている今。

現在PBVでは2021/3/31()までクラウドファンディングを行っています!
コロナ禍だから行きたいけど行けないや…で止まってしまっていたみなさん、そしていまこの記事を読んでくれているそこのあなた。いまこの瞬間、どうか力をお貸しください。

『金銭的には難しいけれど何か手伝いたい』という方は情報のシェアだけでもしてもらえたら嬉しいです!

詳しくは下記URLをご覧ください

~今回のプロジェクトについて~
「コロナだからやめておきましょう」が、
命・尊厳・暮らしを守ることを遠ざけてしまう悔しさ

募集期間:331()午後11時まで
目標金額:500万円
目標金額の使途および実施する内容:
感染症対策を徹底しながら、安全安心な避難生活を送るための人材派遣と資機材の提供
コロナ禍でも被災地での支援活動を行える人材確保
被災地域の現地団体や担い手を通じた支援
コロナ禍でアップデートした知識・ノウハウの全国の防災・減災教育への活用

本プロジェクトは、2022331日までに、集まった支援総額に応じて、被災地のニーズに合わせて実行内容及びその規模を決定します。不足金額分は、実施内容に応じて助成金の獲得や自己資金を当てて実行します。

災害支援活動の中で心がけていることは?

人対人になるのが、災害支援。

だからこそ僕らは、ちゃんとその人の今までの暮らし・背景をちゃんと知って、ひとりひとりに合わせてお話しを聞いていくことを心がけています。

最後に一言

いま頑張ったらいいことあるよ。👍

インタビュアー:みしょーより一言!

(ポスター貼り帰りのボラスタのみんなと一緒にわいわい😊♪)

なんとセンターに4時間程滞在して、災害支援のお話しだけでなく、ピースボートの過去のお話しから人生相談まで…()いっぱいお話しして行ってくれました!

さすが、元ピースボートセンタースタッフの大ベテラン・・・

今を悩むボラスタのみんなの問題にも、まっすぐ向き合ってくれて、「こんなに充実した時間は本当に久しぶりだなあ~。」と大満足な、濃いひととき。

『知ることは楽しい』を久々に私も思い出しました。

やっぱり正直、オンラインで聞くのと生の声は違うし、もっともっとボラスタのみんな含めてこういう機会を増やしていきたいなあ~!!😊

本州から遠い九州の片隅&コロナ禍ということもあり、なかなかピーセン以外の方に会う機会も少なっている今、とても貴重な時間をありがとうございました!!

最高のアニキです!!!また福岡ピーセンに来てくださいね、カッキーさん✨