山奥に!
中国、福建省。烏龍茶の産地です。今回は、福建省の山奥にひっそり残る巨大な世界遺産を紹介します。NASAが宇宙から見て、巨大な軍事施設と勘違いしたもの、それは巨大な集合住宅でした。世界で唯一、この地域でしか見ることができないものです。
近くの厦門(アモイ)という街からバスで3時間ほど走るとようやく見えてきます(訪問する土楼の場所にもよります)。この巨大な四角や丸形の大きな建物は、12〜20世紀に漢民族の客家(ハッカ)の伝統的な集合住宅です。
巨大住宅の内部は?
1つの土楼には多くの人が集まり生活をしていて、最大で800人の人々が生活を送る土楼もあります。現在も人々は住んでいて、実際内部も見学が出来ました。
1歩土楼の中に足を踏み入れると、圧倒されます。
歴史と生活が融合する空間
雰囲気としては野球場に入ったような感じでしたが、歴史を感じさせる建物で初めて味わう感覚です。中は何層にもなっており、洗濯物が干してあったり、生活で椅子や机が置いてありと、土楼に住む人々の生活を垣間見ることができます。
層になっている部分に入り込むと上に上の層に上がる為の階段がありました。住人の方も上っていいですよと言ってくれたので、上がらせてもらうと、ぐるっと廊下が続き、そこにいくつもの部屋が並んでいます。
部屋ごとで差が出ないように、各部屋は同じ大きさで同じつくりになっていました。
ちゃんと犬が入る部屋もありました!
険しい山での生活を共同で行い、また盗賊などの侵入を防ぐ為に作られた土楼には、ゆったりとした時間が流れていました。